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2011/07/05

[san-tech][01351] サージ保護・整流デバイス (Environmental Potentials: EP-2000, EP-2500)

Date: Fri, 31 Oct 2008 21:48:45 +0900
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2011/07/05
※こちらも 2年以上前の投稿ですが、面白いデバイスなので出来るだけリンク先等を
更新して公開します。
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ちょっと変わったサージ保護・整流デバイスをストレージベンダーさんに紹介
したら大変興味をもたれたので紹介します。

今年の夏は雷が多発しうちでも何度か影響を受けました。急遽対策しようと色々
調べたのですが、一般的なサージ防護デバイスは (例えば)、

サージ防護デバイス Surge Protection Devices
(保安器、SPD、サージプロテクタ、避雷器)
  http://www.sankosha.co.jp/product/category.html?cid=36
雷保護ソリューション製品
SPD (避雷器)

解説資料
"JIS・直撃雷対応サージ防護デバイス"
 平成 18年 2月 20日、株式会社サンコーシャ 雷ソリューション部

株式会社サンコーシヤ
技術資料・用語集
カタログダウンロード

のように分電盤設置型でエネルギーをアースに逃がす方式です (トランス型は規模
が大きすぎるで却下)。ただし、これだと分電盤にきちんとしたスペースを確保して
正しく設置されたアースが必要です (本来は初めからサージ防護デバイスを設置
すべきですが・・・)。

実際には、スペース以上に気を遣うのがアースです。
サージ保護デバイスとは直接関係ないですが、きちんとしてない電源系 (UPS)の
場合、アース回路を経由して基幹の電源に高周波を拡散してしまうモノがあります
(特にインバータ型 UPSの場合)。以前の職場の某メーカのもってきた大型 UPS
(よく見る電源系メーカ製) がそうでした。

ある日、職場の施設課の電源担当の方から
「おたくの UPSのアースから高周波ノイズが漏れているようだから対処して欲しい」
との連絡がありましたが、メーカ担当者は
「うちの UPSは法令を満たしている」
の一辺倒で間に挟まれて困った経験があります。

法令は最低限満たすべきレベルで、そもそも法令を満たさない UPSは普通には販売
されていないはずですが・・・。結局、メーカ担当者に何を言っても駄目で、その時は
目立った実害は無かったので有耶無耶になりました。

こんなこともあったので、アースに逃がす方式は気がすすみませんでした。
(特に設置検討カ所が、アースがきちんとされているかが非常に微妙だったので)


日本電算設備株式会社さんが、他と違うサージ・高周波ノイズ吸収装置を販売して
いるのを見つけました:

高周波ノイズ・サージ吸収装置 EP2000 / 2500
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小型
”歪み波形・サージ”部分に動作し、回路に並列接続します。
よって、一般的な製品のように、回路電力容量に合わせる必要が無いため、非常に
小型化されています。

吸収
”歪み波形・サージ”部分で発生するエネルギーは吸収され、熱として消散されます。
よって一般的な製品のように、”歪み波形・サージ”部分のエネルギーをアースへ
放出する必要がなく、それによる障害を発生させません。また、新たなアース工事の
必要がありません。
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なんか魔法をかけられているようでとても不思議だったので、直接説明をお願いしま
した。
EP2000の実際の大きさは男性のゲンコツ程度の大きさでした。設置条件は緩く
ネジ 2個留め、吸収時の最大発熱は気温+5度なので壁への取り付けも可能です。

並列型なので既存の電源設備から線を引き出すだけです。例えば EP2000に電源プラグ
を接続して、ラック内 PDUに挿すだけで、PDU配下の電源がサージ防護対象になります
(大きさもゲンコツ程で、ネジ 2本留めなので、ラック内の追加設置も容易です)。
EP2000は整流機能 (高周波吸収) も同時にあるので、PDUの経由の電源が "きれい" 
になります。特に、HDDはモータなので電源の質は重要です。先程の例ではありま
せんが、実は UPSが高周波を発生している可能性もあり得ます。


現状では工場のライン系が多いそうですが、データセンターへの導入も何件かある
そうです。データセンターで、特定のラックでの HDDの故障率が高かった状況が、
これを設置したら改善された、との話があったそうです。


日本と違い電源の質に問題があり、かつアースが微妙な環境でのストレージ導入を
検討されている担当者は非常に関心を持たれてました。



Date: Fri, 05 Dec 2008 19:32:15 +0900
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2011/07/05
※紹介時のリンクは先はほとんど無くなっていたので、新たに書き直しました
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高周波ノイズ・サージ吸収装置 EP2000 / 2500の資料がいくつか紹介します:。

開発元
Environmental Potentials
  http://www.ep2000.com/Index.html

Products
EP-2500
EP-2000

EPJAPAN 日本連絡先
  http://www.ep2000.com/Templates/epj.html

ペプシコーラでの導入報告
Measurements and Analysis of the Pepsi Cola Portland Bottling Plan
480V Main With EP2000 Installation, January 2001 (日本語版)
  http://www.ep2000.com/Templates/epj/pdf/ep_pepsi.pdf

その代わり、英語版ですが
NEWS
の EP Filter/Newsletterで事例紹介を公開しています。他に技術解説も公開して
います

EP Filter/Newsletter-30/March-2_2011
"Conoco Phillips Case Study"
EP Filter/Newsletter-29/March-1_2011
"Central Michigan University Case Study"

Catalog

Installation Guides
"EP-2000/2500 Installation Guide"

Library


始めに紹介した、日本電算設備株式会社さん以外に、広瀬電工株式会社さんでも
EPを紹介しています (日本語資料はこちらのが豊富です)

EPフィルター、広瀬電工株式会社

高周波ノイズ減衰検証測定例や、分電盤設置例 (写真)、製品カタログ (日本語)、
各種資料パンフレットを公開しています (Webページの一番下です)。

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